運命~ダイスキな君へ~
「すめません・・・。俺、ルリの手を離しました・・・・・」






なんで、ルリの話を聞かなかったんだろう・・・。





なんで、もっと俺の話を聞いてもらわなかったんだろ・・・。





なんで、ルリの手を離してしまったんだろう・・・。






俺があの時、あの瞬間でもっと違う行動をしていたら・・・・・。








未来は変わっていたのかな・・・・・。






ルリはこんな状態にはならなかったのかな・・・。






ごめんな、ルリ・・・・・。





「リュウ君が悪いわけではない。悪いのは、飲酒運転をしていたルールを守れない悪い大人だ」






お父さんは俺の肩をぽんっと叩いた。







「お父さん・・・・・・」







その時、手術中のランプが消えた。







「先生!!!ルリは!?」






お母さんは先生に詰め寄った。








「命は取り留めました。・・・ご家族の皆さん、お話があります。部屋へ・・・」





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