運命~ダイスキな君へ~
「じゃぁ、お母さん仕事行かなきゃ。またね、ルリ」








「うん。じゃぁね」





私のお母さんは私にそういった。







「ねぇ、お母さん?このネックレスって私の?」








大事そうにいつも持っていたネックレス。







大事なものっていうのは分かってるんだけど、思い出せない。






多分、すごく大事なものだったんだよね。









「あー。それは、ルリのよ。凄く大事にしていたわ。」








「ふーん。ありがとう。じゃぁね」








「行ってきます」






お母さんは病室を出た。






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