運命~ダイスキな君へ~
「リュウ、ありがとう」






ルリは俺ににこっと笑って言った。







「記憶がないとき、そばにいてくれて」








「俺は、何もしてないよ」








「ううん。私ね、記憶がなかったときのことよく、憶えてるんだ」







ルリはベッドから出て俺の前に来た。







「私ね、リュウが優しくしてくれて嬉しかったんだ。でも、たまに意地悪で特別扱いしないで普通に接してくれたし・・・。私、リュウに感謝してるんだよ」







ルリは泣きそうな顔で俺を見た。






「私ね、リュウが好き」






それと同時に俺はルリを抱きしめていた。






< 373 / 380 >

この作品をシェア

pagetop