美女と野獣!? ~モテない男と、美女のキセキの恋~
旧校舎の方に走って行くのが見えた。




「江利子!!」




俺の声に反応して、立ち止まった。


ゆっくり振り返って
「何で、来んのよ?」


「お前が心配だからだよ。」


「来なくていいのに!」


江利子の大きな目に涙がうっすらと、溜まっていた。


「江利子、ここじゃ何だから…。」


そう言って彼女の腕を掴んで、誰もいない音楽室に入った。

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