美女と野獣!? ~モテない男と、美女のキセキの恋~
中学二年の時、パパが転勤になった。


引越しの当日までカズちゃんを避け続けた。


だけど、そんな私の所にカズちゃんが逢いに来てくれた。


他愛もない話しをしてたけど、そのうち会話が続かなくて気まずくなった時だった。


「ごめん。私まだ荷物しなきゃいけなくて…。」


心にもない言葉だった。


でも、私は自分から逃げたんだ…。


「そか…。
元気でやれよ?
たまには、帰ってこいな?」


そう言って、別れ際に握手してくれた。

あの頃とは全然変わらない……


温かい手。


カズちゃんが帰った後、一人で膝を抱えて泣いた。


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