美女と野獣!? ~モテない男と、美女のキセキの恋~
「実はその日、華の両親が何年ぶりかに帰国するんだ。


向こうの親が、俺にスゲー逢いたがってくれてて、俺も逢ってみたくて…。


翌日には帰ってしまうんだ…。
だから、その日しか無くて。


次の日の25日に逢えないか?」


『あっそぉ。
彼女の私より、山田 華なんだ?
でも、私はイヴがいいの!
イヴじゃなきゃ、ヤなの!
一也の彼女になって初めて迎える、特別な日なのに…。』


電話の向こうで、トーンダウンして、鼻を啜る音が聞こえた。


「俺もそう思うけど…本当に悪いと思ってるよ?」


『もう、いい!!』

ブチッ!


プーッ…プーッ…


機械音が虚しく響いた。


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