美女と野獣!? ~モテない男と、美女のキセキの恋~
真っ直ぐに俺を見る華の瞳からは、大粒の涙が零れ落ちた。

月明かりに照らされた涙は、真珠の様に見えた。


華の気持ちは、冗談ではなく、マジなんだ…。


「ずっと好きで、どうしていいか分からなくて、中学の時カズちゃんを避けた。でも…忘れられなくて、日本に帰ってきた。
カズちゃんの隣にいたくて……。」


そう言って、立ち尽くす俺を抱きしめた。


廻された華の腕は、氷の様に冷たくて。

「だとしても、俺はお前を受け入れられない。
江利子以外、好きにはなれな……ん…。」


最後の言葉を待たずに、華が俺の唇を塞いだ。


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