美女と野獣!? ~モテない男と、美女のキセキの恋~
「あたしだって一也が好きなんだよ?
あの人に負けない位に。」


シャワーの音に掻き消される位の小さな声で呟いた。


「ごめん…。
勝手だと思う…でも…俺と別れて欲しい…こんな事になってお前とは…付き合えない……。」


崩れた江利子の体を抱き起こした。


「弱った華を…ほっとけなかったんだ…。
江利子には、俺みたいなバカな男と別れて、幸せになって欲しいって思う。」


「幸せに……?」


ずっと俯いてた顔を上げて、俺を見た。

「何で…勝手に決めるの?
私の幸せ…何で一也に決められなきゃいけないの?
私は…一也といるのが幸せなのに…。

ずっと好きで…やっと一也の彼女になれたのに…。

なのに…何でぇ?」


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