美女と野獣!? ~モテない男と、美女のキセキの恋~
シャワーを止めて、少し冷えた江利子の体を抱き上げた。


「…ないから…。」

か細い声で江利子が呟いた。


「え、何!?」


江利子の口元に耳を持って行った。


「別れない…。
ずっと一緒にいるんだから…。」


俺の首に回った腕に力が篭る。


「絶対別れないから…。
だって…あたし、一也の彼女だもん。」

江利子の体が冷えない様に、バスローブを掛けて小さくなった体を抱きしめながら、答えを探していたんだ……。


今さら、何が言ってやれる?


最低な俺が…。


どうしてやれる?


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