美女と野獣!? ~モテない男と、美女のキセキの恋~
「おっ、一也あれじゃね?予備校。」


「そうだ、此処だ。駅から近いじゃん」

そんな俺らの会話を聞いていた、おまけの二人が


「此処だって、桜。クーラーだよぉ。」

「行こ、江利子。」

さっきまで『歩けない』『もう無理』

とか言ってたのに、着いた途端ダッシュするってどうなんだ?


てか、女子の演技って、どんだけリアルなんだよ…。


女の『歩けない』『無理』はまだ余裕が有る事を知った。


受け付け前に有る長椅子に腰かける二人をスルーして、受け付けに行った。


「すみません。パンフ二枚ください。」

パソコンで仕事していた事務員さんに声をかけると、俺らに気付いて、夏の暑さを忘れさせる笑顔で迎えてくれた。


ヤベェ…可愛い。


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