美女と野獣!? ~モテない男と、美女のキセキの恋~
「おい、江利子?
起きないと、犯しちゃうぞ?」


少し強く揺さぶってみた。


足元を見ない様に。

「ん……。」


ノソッと上半身を起こし、寝ぼけ眼で俺を見た。


「ごめん…あたし寝てたよね。」


「あ…うん。」


捲くり上がったスカートの裾を直しながら欠伸をする姿にまた、俺の心臓が跳ねた。


「ホントに予備校…行っちゃうんだね。」


「一応、受験生だからな。」


「そしたら…あんま逢えなくなるね。
寂しい……。」


伏し目がちに俺の胸にしがみついた。



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