美女と野獣!? ~モテない男と、美女のキセキの恋~
「うわっ、汚ねぇなぁ…。
これマヂで片付けるんッスか?」


「当たり前だろ。
遅刻した罰なんだから。」


「有り得ねぇ…。」

虚しくなってきた。

何が悲しくて、予備校休んで掃除しなきゃいけねぇんだよ。

ホントなら今頃、江利子とデートなのに…。


ついてねぇな…。


「斉藤、嘘だよ。
こっちの用具を片付けてくれたらいいから。

もう使えないヤツは段ボールに入れといてくれていいからな。」


そう言って、ケタケタと笑う。


何だ…嘘かよ。


ビビらせんじゃねぇよ。


「じゃあ、俺は職員室で用事してくるから終わったら声かけて。」


ヒラヒラと手を振って教官室を出て行った。


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