月と太陽の恋愛関係~Ⅱ~
太陽
もういいっ!なんて言って屋上から姿を消した夜月。
「なんなんだ…?」
幾ら考えても答えなんて出やしない。
ゆっくりとチャイムが鳴る。
今日はもう学校も終わりだ。
「家でゆっくりすっかなー」
グーンと伸びをしながら午後からの夜月との時間を想像していた。
最近夜月をイジメるのがマイブームだったりする。
赤く染まった頬や、何時もの夜月からは考えられないような声。
全てが俺の物であり、俺もまた夜月のモノなのだと思いながら空を見上げた。
風が白く輝く雲をすくいあげ、遠くにゆっくりと運ぶ。
暖かくなった空気は俺の眠気を誘った。
そして一つのあくびを落とさせた。
その瞬間だ。