月と太陽の恋愛関係~Ⅱ~
俺は何も見なかった。
そう言う事にしよう。
何故か危険を感じた。
まるで、これから起きる事を暗示するように。
この時に気付くべきだった。
気付いて、ちゃんと話を付けて、解決しておけばきっとあんな事にはならなかったんだ。
俺は屋上を去った。
後ろから声がした気もするが、それは知らんぷり。
今はただ、ここから離れたかった。
こんな自分勝手な俺。
これを見ていた奴が居たなんて、今の俺に知るよしはない。