月と太陽の恋愛関係~Ⅱ~

「もしもし」


数回のコールを経て、聞こえた声は懐かしく感じられた。



「おい、どうしたんだよ。」


普段俺からは連絡しない。

メールでも良かったのだろうけど、どうしても声が聞きたかった。



なんかもう、言えないかも知れない…



「あのさ…」

冷たい風が頬を刺す。



ケータイを強く握る。


トクントクンと次第に大きく波打つ心臓。



言わなくちゃ…








「別れよう?」












< 23 / 36 >

この作品をシェア

pagetop