月と太陽の恋愛関係~Ⅱ~



どうしても離れてくれない。



恋しくて

恋しくて…




まるで古いドラマみたいに、自分が深い闇の中に落ちていく。


あぁ、それも仕方のないことなのかも知れない。



だって名前が“月”なんだから。

月は暗闇でしか輝くことができないんだ。




きっと今自分の表面がキラキラと輝いているのは、本当の自分じゃないから。


つまり、自分の陰に居る自分だからこそ輝ける。





そしたら、王子なんてただの形だけのもの。

単なるはりぼてなんだ…。




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