Project A
学校でもこの手の勉強が導入された。昔は工業高校でしかしてなかったらしいが今や数学、国語に並ぶ主要教科だ。

『この半導体に110Vの電圧を加えた時の……は……になるぞ!』

俺はこの教科が一番嫌いだが得意な教科だ。嫌でもクラス上位になってしまう。科学者のオヤジの遺伝か何かだと思うがどうせならこの成績を他に回したい所だ。

俺は退屈凌ぎにノートに思いつきの設計図の出来損ないみたいな落書きをした。絵は得意だから凝ったのを描いてみたのだがなかなか上手くできた。

ふと、俺は思った。

『俺でもロボット作れね?』

家に帰ると、貯金箱から万札を取り出し書店に向かった。
そこにあった[電子工学の云々]って本を買って家で読む。

この時、俺は気付いちゃいなかった。まさか自分があんなヤバイもんを作っちまうなんてな。
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