僕の左手に…
未来はそのまま走って
どこかに行ってしまった



ふっ



その男がひそかに笑ったのを
僕は見逃していた







放課後

「優也ー帰ろ???」

「あ…未来…」

「ん???どうかした???」

「ううん…何でもない」


未来はいつも通りだ




「―――でね?トモってばさぁ」

笑顔で話す未来


昼休みとは全く違う




「みーらーい」



しかしその時間は崩れていく





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