僕の左手に…
それは未来が大事にしていた

絵の具道具だった


「…」

「…病院でえを描けるように
持っていっとくね」

「うん…



ねぇ優也…」


その未来の声はか細かった



「ん?」

「あたし…


死んじゃうのかな…」




死ぬ




未来は…


生と死の境に立っているのか?



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