僕の左手に…
キーンコーンカーンコーン



僕が登校してから
10分くらいでチャイムが鳴った



「優也、次さぼろーぜ」

「あ…うん」





「で…優也何があったんだよ」

「…」

「未来ちゃんとはヨリ
戻したんだろ?」

「…未来が…癌に…」

「!?嘘だろ!?なぁ…」

「本当だよ…」


どうして…

どうしてオマエが悲しむんだよ


「優也…」


そういって要は僕をきつく抱きしめた


「男だって泣く時は泣いていいんだよっ
泣けよ…泣きたいんじゃねーの?」



要…


僕は…


力いっぱい泣いた



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