僕の左手に…
「あっでもあたしお邪魔だったかな?
じゃあアタシ帰りますね
さよなら先輩、バイバイ未来」

「バイバイ」

「バイバーイ」



未来…君は気づいてた???

友香ちゃんの目が
かすかに赤かった事に…

ベッドが少し濡れている事に…





「未来、調子はどう?」

「ん???
全然平気だよぉ~
まだ入院してから
六時間しか経ってないんだし」

「そっか」


「優也、学校で何かあった?」

「ううん
特に何もなかったよ」

「そっかぁ~
あたしも早く退院したいな」

「すぐよくなるよ」


僕は笑って言った



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