戦乙女と100の物語
体に奇妙な感覚が走る。
全身が熱いー
それに耳と頭がものすごく痛い。
割れそうなほどだー
あたしは痛さに我慢しきれなくて、頭をおさえた。
ー…ん?
手に何かがあたる
ー??!
これは…触角?!
なっ…
何でいきなり!?
ふと、頭に声が響く。
「…聞こえる?ハールアよ。体感したほうが早いと思って、フラットオンしたわ」
そんな身勝手な…!
「あっ。今、あたしのこと身勝手って思ったでしょっ」
えっ、何でわかったの…?
「あなたの考えてることは、大体は感じているわよ。
フラットオンの最中は
パートナー同じが一心同体になっているから…
覚えておきなさいよ!」
これじゃあ、気持ちが落ち着かないじゃん…
ドンッ、ドンッ
「しっ!」
なっ、なによいきなり…
ドスンッ、ドスッ
何だ、この音?
あたしもハチと同じように耳を澄ませた。
ハチと一心同体になったせいか、気がつけば、聴力も視力もよくなっていた。
音のする方向を見る