戦乙女と100の物語
あっー!
少し遠くのほうに
巨人のようなものが見える。
しかも、あたしたちのほうに向かって
近づいてくるではないか!
ーハチ!聞いて!
むこうに巨人がいるっ
「おおっ。早速、戦乙女のお出ましよ!
さあ、戦うわよっ」
ーええっ?!
あたしはハチを止めようとしたが、体が言うことを聞かない。
あたしの体は、今にも飛び立ちそう…
ーいやーっ!!!
すると、ピタッと体が止まった。
「ちょっと…何で嫌がるの?あたしのパートナーが、そんなんでどうすんのよ」
ーだって、怖いんだもん
あんなの、どうしてここに…?
あたしは周りをみると、夜だった景色は消えていて、日がさんさんと照っていた。
なんでっ!?
ここはどこっ…?
あたしの家がない
いつもの景色がないー
「ここはアルコラの世界。あたしたちの世界よ」