戦乙女と100の物語
ーピリリッ
体に電気が走ったような痛さだった。
それと同時に、体が浮かび上がる
『あっ…やった!』
耳のフワフワから生えている羽根は、透明のような黄色のような
不思議な色をしていた。
「ユウリ、翔ぶのよ!」
巨人はもう目の前まで来ていた。
あたしは、ぴょんっと地面を蹴る。
ー捕まっちゃうっ
「ガアアッ!」
目をあけると、一面に森が見える。
真下には、ガアガア唸っている巨人がいた。
「やるじゃん、ユウリ!戦乙女の根性だしてー
戦うわよっ」
『えっ!?聞いてないよっ。それにどうやって…きゃあっ!』
足が何かに撃たれた。
その瞬間、あたしはバランスを崩して下へ落ちる
もうだめだ…