戦乙女と100の物語

『おい、飯、持ってきたぞ』



出てきたのは、女と同じぐらいの歳の男だった。




ーあたしと同じ臭いがする…




『飯、いらないのか?』



ー飯、飯うるさい男ね




『ここに置いておくから食べろよ』



男は、ご飯が並べてあるお盆を、女の足元に置いた。




『じゃあな』



そう言うなり、男は戻ろうとした。




『まって』





< 23 / 69 >

この作品をシェア

pagetop