戦乙女と100の物語
ルーナはニコッと笑い、あたしを掴んでいた男を跳び蹴りした。
ドサッ、という鈍い音とともに男が倒れた。
村の人たちからは
大きな歓声と拍手。
『さすが、ルーナさまだ!』
『ルーナさま、ありがとう!』
『ルーナ姉ちゃん、ばんざーい!』
いつの間にか、
目の前にいたルーナは
村の人たちに囲まれていた。
『何で、ルーナがここに…??』
あたしは、ルーナの出現という不意打ちに
まだ頭がついていけなかった。
それを見たルーナは
村人の輪から外れ、あたしの元へ来た。
『ルーナ…何で?』
『話はあと!まずはあたしについてきてっ』