戦乙女と100の物語











『ルーナ…本当にいいの?』




キャンバラの村に戻ってゆっくり休んでいたあたしたちは、これからの事を話していた。




『うん。村のみんなと離れるのは寂しいけど
あたしは、この力を授かったし…』



ルーナの指輪がキラリと光った。




『…それに、ユウリと一緒にいたいから』



そう言って照れ臭そうに笑う。





ルーナ…





ルーナが居てくれると思っただけで、ホッとした気持ちになった。





「なら決まりね。
リル、地図を持ってきてくれる?」



「らじゃーっ」




リルはひょこひょこと向こうの部屋へ行ってしまった。





『これからどこへ向かうの?』



「それはね…

あっ、リル、地図はその上に置いて…そう。
ありがとう…

じゃあみんな、ここに集まって!」




あたしたちは地図の周りに集まった。



何だか緊張するよ…





「向かうべき場所は…




ここよ!」




キュッと赤いマーカーで丸印がつけられた。





『パラシェット城…』



ルーナが呟いた。



「ハールアのお城だぁ」


きゃいきゃいと二匹は騒いだ。





ハールアの城…



ーって城?!



ハールアって本当にお姫様なんだ…






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