戦乙女と100の物語
『うう゛…いたい』
ルーナがあたしの足を包帯でぐるぐる巻きにしていく。
『だから、まってって言ったのに…』
『だって、軽そうだったんだもん。…って、ハールア五月蝿い!』
ハールアは隣りでゲラゲラ笑っていた。
「ユウリ可笑しすぎ…
そんな…ヒッ…まぬけな…ヒヒッ」
ハールアったら酷い!
そんなに笑わなくていいじゃんー…
『はいよっ』
『わっ、はや!』
あたしの足は、包帯で綺麗に巻かれている。
靴下をはくと、少しごわごわした。
『ありがとっ』
確か、昨日もルーナに手当てしてもらったような…
「でもさ、ユウリってどんくさいね」
ぐさり。
「一日にいっかいは怪我してるーっ」
ぐさっ…。
やっぱりあたしって
どんくさいの?!
ショックを受けているあたしを見て、ハールアはまた笑っていた。