戦乙女と100の物語
『あとはあれだけだね』
「「だねっ」」
ルーナたちは、何やらわくわくしているみたいだ。
何かあるのかな…?
袋のなかの服やら食料やらを次から次へと放り出していく。
『あれー?どこいったんだろ』
ルーナは探しているものが見つからないみたいだ。
どんどん積み重なっていく荷物。
いったい、その袋のなかにはどれだけ入ってるんだろ…
そんなことを思ってしまうほどの多さだった。
『あった!!』
うとうとしていたあたしは、ルーナの声によって現実に引き戻された。
「それ、何?」
手に光るものを見て、
ハールアは怪訝そうな顔をして言った。
『これはね…』
フフンとルーナは怪しく笑う。
「アクセサリー型小型通信機、携帯用だよっ」
「これがあれば、迷子になっても今いる場所がわかるんだよ!
それに、音声通信もできるのっ」
ええっ?!
普通にスゴいじゃん!