戦乙女と100の物語

「何?」



ハチは嬉しそうな顔をする。




『そのパートナーってのが、どうしてあたしなの?』



すると、ハチは急に複雑そうに顔を歪ませた。




「…あたしにも、よく分かんないんだけど。
あたしたち、アルコラの世界の人たちを視ることができる人間…
つまり、あなたみたいな人がパートナーになるの」



あたしは理解するまでに少し時間がかかった。




『ーじゃあ、何であたしはあなたのことが視えるの?』



「それは…
フラット石っていう、パートナー同じがフラットオンするための石を持っていなければ
本当は視えないんだけど…」



『フラット…??』



カタカナばっかりで意味不明だ。



「フラットオン!
あたしたちが戦う時に
変身しなくちゃだめでしょ?」



『えっ?戦うって…』



そのとたん、腕をグイッと引っ張られ
白い光に包まれた。




「フラットオン!!」






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