天然100%


「美鈴には悪いけど・・・」

「ん?」

「俺フッきれた気がする」


松崎は顔を上げた。

寂しそうな表情の間に
スッキリした顔も見えた。


「今までずっとモヤモヤしてたのが取れた気がするんだ」

「そっかぁ・・・」


松崎は立ち上がった。


「聞いてくれてありがとな」


微笑んだ松崎に思わず
ドキッとしてしまった。


「こちらこそ話してくれてありがと」

「・・・・うん」


松崎はホテルに向かって
ゆっくり歩き始めてた。


「松崎は悪いことしたかもだけど・・・でも!」

「?」

「でも松崎もいっぱい傷ついたんだよね」

「美姫・・・じゃなくて宮村か」


松崎は慌てて直した。


「さっきは美姫とか呼んでごめん」

「別にいいよー」

「なんか勢いで・・・」


松崎は照れた顔でそう言った。

かわいー!



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