天然100%
失恋と告白
「おはよー美姫!」
「おはよー」
クラスの子に挨拶されて
あたしは笑顔で返した。
あの夜の後
啓介は部屋に戻ったけど
あたしは結局戻らなかった。
なんだかあの2人と
喋りたくなかった。
だからホテルのソファーで
ちょっと眠っただけだった。
「ねむー・・・」
朝食のバイキング会場で
指定された席に座った。
席はグループごとだから
遊斗と美鈴もここに来る。
ガタッ
「?」
隣りの席を見てみると
啓介が眠そうな顔でそこにいた。
「おはよっ啓介」
「はよ」
4人掛けのテーブルで
あたしと啓介が隣り同士で
座ったってことは・・・・。
遊斗と美鈴はあたしたちと
向かい合って座らないといけない。