天然100%
あたしは緊張しながら
遊斗と美鈴を待った。
でもしばらく待っても
2人は来る気配がない。
「料理とってくる」
「え?あっ、うん!」
啓介は待ちくたびれたみたいで
さっさと料理を取りに行った。
「はぁー・・・」
「遅くなってごめーん!」
ため息をついた瞬間に
遊斗の声が聞こえてきた。
顔を上げると遊斗と美鈴が来てた。
「全然いいよっ・・・」
あたしは次の言葉が出てこなかった。
遊斗と美鈴は手を繋いでた。
「昨日はごめんね!美姫!」
美鈴は嬉しそうな顔で
あたしにそう言った。
「遊斗が何回起こしても起きなくてぇ」
「ちょっ!言わないでよっー!」
遊斗は恥ずかしそうにした。
「じゃあ俺は料理とってくるねー」
「あたしのもー」
美鈴は当然のように頼んだ。
「了解しましたっ」
遊斗はニコッと笑って行った。
「付き合うことになったの!」
美鈴はあたしにハッキリとそう言った。