天然100%
「認めろよっ啓介」
「ちっ」
遊斗の言葉に啓介は舌打ちした。
「そうだよ」
啓介の声がハッキリとそう言った。
あたしは息が止まった。
啓介があたしのこと・・・?
「やっぱりねー」
「いつから知ってた」
「最初からー!啓介分かりやすいし!」
「どこが?」
「だって美姫ちゃんと話すときは楽しそうな顔してるし」
「はっ・・・」
啓介は小さく笑った。
「やっぱ親友のお前には表情とか分かるか」
「あったりまえだろー!」
「ははっ」
啓介の大きな笑い声を
初めて聞いた気がした。
「とにかく!美姫ちゃんに気持ち伝えろよ!」
「・・・・」
啓介の返事は聞こえなかった。
そして次の瞬間
あたしと美鈴のよっかかってた
ドアが勢いよく開けられた。