天然100%
「分かった・・・」
「ホントに?」
美鈴は心配そうに
あたしを見つめた。
「うん!あたしが好きなのは・・・」
「待って!」
「え?」
美鈴はあたしの言葉をさえぎった。
「そうゆうのは本人に先に言いなよ」
「でも・・・」
「いいから!行ってこい!」
「美鈴・・・」
あたしは背中を押す美鈴を
感謝の気持ちで見つめた。
「遊斗なら隣りの部屋にいるから!」
「啓介なら探しなよ!」
「それ以外なら好きにいってこーい!」
美鈴は続けてそう言って
あたしを部屋から出した。
「行ってきますっ」
あたしは息を大きく吸うと
大好きなあの人を探しに走りだした。