天然100%
女たらし
「では解散っ」
先生の言葉に
クラスの人たちは
一斉に立ちあがった。
入学式も終わって
あとは帰るだけ。
「美姫ー!」
「はーい?」
美鈴が笑顔で
あたしの席に来た。
「一緒に帰ろっ」
「うんっ」
そう言って
帰ろうとしたとき
先生と目が合った。
「宮村ちょっといいか」
「はぃ?」
先生に呼ばれてしまった。
「ごめん美鈴!先に帰ってて」
「分かったー」
美鈴は残念そうに
手を振って帰ってった。
「なんですか?」
「ちょっと雑用をやってほしいんだ」
「なんであたしが?」
「朝に出席聞いてなかったからな」
「・・・・」
それを言われると
何も言えなかった。