天然100%
「で何をやればいいんですか?」
クラスのみんなは
もう帰ってて教室は
静まりかえってる。
「クラスの座席表を作ってくれ」
「あぁー、分かりました」
「じゃ!よろしくな」
これって先生の仕事を
あたしに押し付けただけじゃん。
心の中でツッこんだ。
「はい・・・」
先生はあたしに
座席表用の紙を渡すと
鼻歌を歌いながら
教室から出てった。
「あのクソジジィ」
あたしは思わず呟いてた。
だけど入学初日に
先生に頼まれたこと
投げ出すわけにはいかない。
誰もいない教室で
自分の席に座って
大人しく座席表を作り始めた。