天然100%
グイッ
悲鳴を上げたその瞬間
あたしの体が誰かに
引っ張られていた。
「!?」
あたしと男たちは
その方向を見た。
するとそこには
可愛い系の男がいた。
サラサラの茶髪に
メッシュ入れてて
ピアスしてる男。
あたしと同じ
高校生ぐらい。
そしてニコニコしてる。
「もしかしてナンパ現場?」
笑顔でのんきに
そんなことを聞いてくる。
「ひぃっ!!」
男たちは怯える眼で
その男の子を見た。
「遊斗さんっ!?」
「す、すいませんっ」
男たちはそう叫びながら
走って逃げていった。