天然100%
「だから博愛主義みたいなとこ!」
「博愛?」
「みんな好きみたいな」
「ふーん」
美鈴の気持ちは
よく分かんない。
あたしは好きな人には
自分だけを見ててほしいなー。
「遊斗!!」
後ろから声が聞こえたと思ったら
遊斗の向かいに女の子が座った。
「おぉー!由梨ちゃん!」
遊斗が笑顔になった。
由梨って子は
茶髪の髪を巻いてて
背も高くてスタイル良くて
ゴージャス系の子だった。
「遅れちゃってごめんね遊斗」
「全然いいよー!」
遊斗がニコッと笑った。
あの笑顔はホントに可愛い。
「どこ行くー?」
「んー・・・」
遊斗と由梨って子の会話を
あたしと美鈴は盗み聞きしてた。