天然100%
恋話
「ちょっと美鈴!」
あたしは遊斗たちが
店から出て行って
すぐ美鈴に話しかけた。
「由梨って子と行ったよ?」
「うん」
「いいの!?」
「うん」
「信じらんない・・・」
あたしは呆然とした。
「中学のときからあんなだから」
「遊斗?」
「うん」
「どうして好きなの?」
「分かんないよ」
美鈴の気持ちは分かる気がした。
あたしも遊斗の笑顔が
ずっと頭から離れない。
たとえ女の子とホテルに行っても
遊斗のこと考えたらドキドキする。
「ただ・・・もう慣れたのかな」
「何度も見たの?」
「まあね」
なんて言っていいのか
あたしには分かんなかった。