天然100%
「あのさ!美鈴」
「んー?」
勇気を持って聞いてみる。
「どうして遊斗のことつけたの?」
「だって・・・」
美鈴は気まずそうな顔をした。
「遊斗が出かけるとつい見ちゃうの」
「なんで?」
「どーせ女と遊ぶに決まってるのに」
「うんうん」
美鈴は独り言みたいに
喋りはじめたから返事だけする。
「今度こそ違うはずって思ってさー」
「うん」
「でもやっぱり遊んでる・・・」
「うん・・・」
「あたしには止めれないし」
美鈴は目をうるませてた。
「美鈴は告らないの?」
「中1のときに告ったよ」
「え・・・」
「でもフラれた」
美鈴はとうとう泣きはじめた。