天然100%


「あのさ!美鈴」

「んー?」


勇気を持って聞いてみる。


「どうして遊斗のことつけたの?」

「だって・・・」


美鈴は気まずそうな顔をした。


「遊斗が出かけるとつい見ちゃうの」

「なんで?」

「どーせ女と遊ぶに決まってるのに」

「うんうん」


美鈴は独り言みたいに
喋りはじめたから返事だけする。


「今度こそ違うはずって思ってさー」

「うん」

「でもやっぱり遊んでる・・・」

「うん・・・」

「あたしには止めれないし」


美鈴は目をうるませてた。


「美鈴は告らないの?」

「中1のときに告ったよ」

「え・・・」

「でもフラれた」


美鈴はとうとう泣きはじめた。

< 34 / 124 >

この作品をシェア

pagetop