天然100%


「楽しみだねー!」


あたしが笑顔でそう言うと
美鈴と遊斗もニッコリ笑った。


「うちらで思い出作ろーね!」

「啓介もね!」


遊斗は念を押すみたいに
あたしと美鈴を見つめた。


「はいはい」


あたしがそう答えた瞬間
チャイムが鳴りだした。


「あっ!席に着こ!」

「そだねー」


席に着いてから
隣りを見てみると
松崎はいなかった。

最近気づいたことだけど
松崎はいつも遅れてくる。

低血圧で起きにくいのかな?

あたしはそう思ってた。



「では出席とるぞー」


先生がいつものように
出席をとりはじめる。


「松崎ー・・・は遅刻っと」


先生はもう当然のように
遅刻扱いをして書いてる。

まぁそうなんだけど。

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