天然100%
昼休み
チャイムが鳴った。
「ではここで終わる」
先生は教科書を閉じて
教室を足早に出ていった。
「美鈴ー!美姫ちゃーん!」
遊斗が楽しそうな笑顔で
あたしと美鈴の名前を呼んだ。
「やっと昼休みだねー!」
美鈴も持っていた弁当を
軽く振りながら笑ってる。
「じゃーあたし屋上行ってるね!」
あたしと遊斗はいつも
売店でパンを買う派なんだけど
美鈴は弁当派だったから
先に屋上に行ってもらってる。
「オッケー!待っててね!」
「早く行こうよ美姫ちゃん!」
遊斗はポケットから
もう財布を出してる。
ホントに子供みたい。
あたしはクスッと笑った。