天然100%
「松崎ってさー」
なんか話題を出そうと
思って喋ろうとした瞬間
走って降りてきた男子の
腕があたしの肩に当たって
バランスをくずしてしまった。
やばっ・・・!!
「落ちるっ」
思わず声に出してそう叫んだ。
バシッ
あたしの腕を
松崎が掴んでた。
「大丈夫か?」
「う、うん・・・」
あたしは元の体勢に直した。
「おい」
松崎はあたしにぶつかった男子に
すごく冷たい声で呼びかけた。
「なっ、なんだよ!?」
その男子は2年で
うちらより上だった。
でも松崎の態度に
すごくビビってる。