天然100%
「松崎くんの好みじゃないでしょ」
由梨は見下したように
あたしのことを見た。
ムカつく女ー!!
「名前なんていうの?」
「宮村美姫」
勝手に教えるな松崎ー!!
あたしは必死に抵抗したけど
松崎の押さえつける手ははずれない。
「宮村美姫ね・・・」
「手ぇ出すなよ」
松崎が由梨を睨んだ。
「さーね!」
由梨が楽しそうに笑った。
「あたしは藤堂由梨よ。よろしく」
由梨はニコッと笑って
あたしに手を差し出した。
握手なのかな・・・?
あたしは手を差し出そうとした。
バシッ
思いっきり由梨に叩かれた。