天然100%


「汚い手で触んないでよ」

「もがぁー!?」


松崎に口を押さえられてても
思わず叫んでしまうほどムカついた。


「藤堂・・・」


松崎が由梨を睨みつけた。


「はいはい・・・冗談よ」


由梨はあたしの手を掴んで
ゆっくりと優しく握手した。

でも由梨はその後すぐに
ハンカチを取り出して手を拭いた。


なによー!!!!


あたしはホントに怒りで
顔が熱くなった気がした。


「じゃあ松崎くん今度遊ぼうね!」

「お前はヤリたいだけだろ」

「そんなことないよー?」


由梨はニッコリと笑った。


「じゃあねー」


由梨はあたしと松崎に
手を振って店から出てった。


嵐みたいな子・・・。


あたしはそう思った。

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