天然100%
合宿
「いっちばーんっ☆」
遊斗が楽しそうに
船から飛び降りた。
バスや船を乗り継いで
ようやくこの島に着いた。
「長かったぁー」
美鈴が疲れた顔で
大きな荷物を持ってる。
「遊斗は元気だねー」
「俺はいつでも元気!」
「そうみたいだねー」
あたしは遊斗の元気さを
分けて欲しい気がした。
あたしたちの後ろから
どんどん人が船から降りてくる。
今日は待ちに待った合宿だった。
あの合宿があることを
知った日から1ヶ月が経ってた。
「ではグループごとに集合ー!」
先生が大きな声で言ってる。
グループは予定通り
あたし・遊斗・美鈴・松崎の4人。
美鈴はすっかり元気になってた。