天然100%
「・・・ここどこ?」
あたしは思わず呟いた。
「んー・・・分かんない!」
遊斗が楽しそうに笑った。
笑ってる場合じゃないし!!
「これ迷子なんじゃない?」
美鈴が不安そうな表情で言った。
「そーだろな」
「啓介!認めんなよー!」
遊斗が地図を片手に叫んだ。
地図を持ってる遊斗が
先頭を歩いて1時間経過。
あたしたちは迷子になってた。
「ホントありえない!!」
「美姫ちゃんそんな怒んないでー」
「怒るわ!!」
あたしと美鈴の声が重なった。
「美鈴どーする?」
「集合時間にはまだ時間あるけど・・・」
美鈴は時計を見ながら呟いた。