天然100%
ガシッ
「あっぶねー・・・」
遊斗はそう呟いた。
滑りかけたあたしの腕を
しっかりと掴んでくれた。
「ありがと・・・遊斗」
「うんっ!どういたしましてー!」
胸がドキドキする・・・。
遊斗ほんとにカッコ良すぎ!!
「でも啓介も助けようとしたよな!」
「え?」
松崎を見てみると
照れた顔をしてた。
「そんなことしてねーよ」
「啓介は照れ屋だなぁー!」
遊斗は面白そうに言った。
「ばぁーか」
松崎は遊斗の頭を軽く叩いた。
「あ、ありがと・・・」
あたしは一応お礼を言った。
やっぱり松崎は無視したけど。
松崎が・・・あたしを?
友達の遊斗じゃない・・・あたしを?
あたしは顔が熱くなった気がした。