天然100%
「あのさ!」
「はい?」
遊斗が由梨のグループの人に
困った表情で話しかけた。
「俺たち迷子なんだけどさー」
「迷子?」
「どうやったら戻れるかなー?」
聞かれた人は苦笑いした。
「そこから帰れるよ」
指さされたとこを
よーく見てみると
確かに奥に道があった。
あんなとこに・・・。
めっちゃ近いじゃん・・・。
「もう疲れたー!帰りたーい!」
由梨がだだをこねてた。
まだ合宿1日目だって・・・。
「じゃあ俺らはこれで」
うるさい由梨を引きずるように
3人はその道を進んでいった。
「俺らも行こっか!」
遊斗はさすがに疲れた顔で
その道をゆっくりと歩きはじめた。
あたしもその後に続いた。